第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!
その言葉に、私は、もう一度、唇が触れるだろうと期待して、目を閉じた。
けれど、その期待に反して、ゼノ様の唇は、首筋をゆっくり這っていき―――。
その甘美な刺激に、身体を震わせる。
ゆっくりとドレスの肩紐をほどき、鎖骨を撫でた指先は、そのまま下降し、手のひらで私の胸を包み込む。
「………っ………ん………」
感触を楽しむように、ゆっくりと優しく揉みしだかれる。
現実感が遠のいてしまいそうに思え、ゼノ様の背中に、腕をまわす。
ゼノ様………こんなにも、熱い。
私と同じようにドクドクと強く脈打っているのが、しっかりと感じとれる………。
やがて、ゼノ様の唇は、胸へと向かい―――。
「―――っ!………ん、ぁっ………」
ドレスを引き下ろされ、露わになった胸元に口づけられる。
ぷっくりと主張をし始めた、胸の先端に舌先が触れたかと思うと、強く吸われ、転がされる。
ジュッ………ジュル、ジュッ―――。
ゼノ様の舌の動きに合わせて、厭らしい音が響く―――。
「あぁ………はぁ………ん」
熱い舌に、翻弄され続けている。
―――私は、深い、甘い、ため息をつく。
ゆっくりとゼノ様の手が、更に下へと滑っていくのを感じながら………。
期待と興奮が入り混じって、どうしようもないほど胸が高まっていく―――。