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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!




「甘くて、柔らかくて、とても美味いというから、てっきりケーキかと思ったが………」



ゼノ様が立ち上がり、ドレッサーへと向かう。

ドレッサーに置かれたままになっていた、ユーリからもらった赤いリボンを手に、私の正面に立つ。

私は、そんなゼノ様を見上げる。

ゆっくりと近づいてきて、ゼノ様は手にしたリボンを私の肩にかけ、かがんで私の胸の前で結ぶ。

ほんの少し距離を取り、私を眺めているゼノ様。



「まさか、お前自身がケーキだとは」

「え」

「せっかくだ、一晩かけて、じっくり味わうとしよう」

ゼノ様の顔が、ゆっくりと近づいてきて、唇が重なる。

そのまま急激にキスは深くなっていき、息が上がっていく。



「………ゼノ、様………っん………」



体勢を維持しようと身構えていると―――。

「何度も焦らされた。もう、待つ余裕はない」

そう言うと、また深く口づけて、ベッドに押し倒される。

ゼノ様のキスを受け止めるが精一杯で、だんだんと視界がぼやけていく………。



「………ぁ………っん………ゼノ、様………」



僅かに生まれた隙間から、吐息を漏らす。

と、唇が離れ、呼吸が自由になったことに気づき、安堵しながら息をつぐ。

ゼノ様の視線を感じ、見上げると―――。



「お前が、欲しくてたまらない」







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