第11章 私立リアリン学園!2時間目~ノア~
私は、ゆっくりとノアに近づいていく。
両手を頭の上に組んで枕がわりにして、仰向けに寝ている。
その顔は、穏やかで優しい。
ノアのすぐ横まで来ると、静かにその場に座った。
………起こした方がいいよね。
いや、まだ昼休みだし、寝かせておいた方がいいのかな。
けど、このままだと絶対に5時間目も出ないことになりそう………。
「もう、こんなだから落ちこぼれの問題児って思われるんだよ」
私は、小さく呟く。
あの順位表を見てなかったら、私、今でもそう思ってただろうし………。
それはさておき。
どうしよ。
私は、隣りで一人ヤキモキしていると。
「マイン先生?」
ノアの、のんびりとした声が、私を呼ぶ。
「あ、起こしちゃったね………え、ちょっ、と」
ノアが、ムクリと上半身を起こしたかと思うと、私の膝に頭を乗せて、また横になる。
「やっぱり、マイン先生の膝枕は、気持ちいい」
「は?何、勝手に………」
私は、焦りながらノアの頭をペシペシと叩く。