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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!




~プレゼント~





ふぅ………。

私はベッドの端に座りながら、小さくため息をつく。

………ちょっと飲みすぎちゃたみたい。

ユーリが持ってきてくれたワインが美味しくて、つい飲み過ぎてしまった。

「大丈夫か?」

私の隣りに座り、心配そうに顔を覗き込むゼノ様。



パーティーを終えて、足取りのおぼつかない私を、ゼノ様が部屋まで送ってくれていたのだ。

「はい………すみません」

私は、なんとか笑顔を作る。

ワインのせいなのか、ゼノ様との距離が近いからなのか、胸の動悸がおさまらない。



「いいパーティーだったな」

ゼノ様が、笑顔を浮かべて言う。

「そうですね。ゼノ様に喜んでもらえて、よかったです」

私も穏やかな気持ちに包まれ、本心からの笑顔になる。




「それで?一体、どこにバースデーケーキがあるというのだ?」



「えっ?」

唐突な質問に、目を瞬かせる。



バースデーケーキ?



「ユーリが、お前の部屋にプレゼントがあると言っていた」

「え………ケーキが、ですか?」

脈絡のない話に、戸惑う。

ケーキなんて。

さっきのパーティーで、アルバートが作ったケーキを皆で食べたばかりで。

しかも、アルバート以外、ケーキは用意していない。

思考能力の低下している頭の中で、あるのかどうかわからないケーキの行方を探ってみるけれど………。








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