第9章 私立リアリン学園!1時間目~ユーリ~
答え合わせって………どうやってするつもりなのよ!?
「恥ずかしがるマイン先生もカワイイね」
カワイイねって………。
―――ハッ!
思わず、喜んでる自分に気づいて。
私ってば!
ふるふると首を振って。
大人をからかうなんて、どういうつもり?
ここは、きっちり言ってやらないと!
「ユーリ!それ以上言うとっ………!」
そこまで言って。
それ以上、を考えてなかったことにハタと気づく。
でも………ここは、威厳を保たなければっ!
「あれ、もしかして、俺、居残り決定?じゃ、その時、ちゃ~んと答え合わせ、してくれる?マイン先生♪」
「………」
この、天使のような無邪気な笑顔を前に、何も言えなくなってしまって………。
なんだか、初日から波乱な幕開けの予感がした―――。