第9章 私立リアリン学園!1時間目~ユーリ~
伺うように、ユーリを見る。
「初めまして」
そう言って、あの、満面のスマイル。
あ………初めまして、か。
覚えているであろうと内心、期待していた。
なので、そう言われて、少なからずともショックを受け………。
キュッと、唇を噛み締める。
「質問!マイン先生の今日の下着の色は、何色?」
途端に。
生徒達が、一斉に騒ぎ出す。
「いい質問~」
「やるな、ユーリ」
「やだ~」
わいのわいのと、皆、口々にまくし立てる。
「え………?」
えっと………今、なんて?
………し、下着の、色って!?
な、なんて質問なのよっ!
「答えてくれないなら、俺、当ててもいい?うーんとね、わかった、ピンク!」
大きなまん丸の瞳をキラキラさせているユーリ。
「………」
とっさにスカートを押さえ、考える。
あれ、今日、何色だっけ………。
うっわ、確か………ピンクだよおっ。
動揺を隠そうとするけれども、頬の熱が、どんどん上がっていくのが感じられる―――。
「当たり?」
「ち、違っ………」
違ってない、けど。
………多分。
私のすぐ前にやって来て、小首を傾げて下から顔を覗きこむ。
猫のような仕草に、クリクリの愛らしい瞳。
「絶~っ対、ピンクだと思うんだけどな。マイン先生って、ピンクのフリフリのメイド服なんて似合いそうだからなあ」
―――ピンクの、フリフリの、メイド服………。
それって。
………っ、やっぱり、覚えてるっ!!!
「あの、ユーリ、それは………」
「ねえ、今すぐ答え合わせ、してもいい?」
「………はあ?」