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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第9章 私立リアリン学園!1時間目~ユーリ~




「芽瑠先生の代理で来たんだよね?」



………める、先生?

あ、前任の毛矢先生のことか。



「芽瑠先生は万能だったから、マイン先生、頑張らないとね」



芽瑠先生って万能だったんだ………。

ご高齢で病弱なイメージ、だったんだけど。

あ、世界一周旅行するくらいだから、アクティブな方なんだよね。



頑張らないとねって、言われても………。



「それ、プレッシャーかけすぎ」



レオの隣りに座っている生徒が、ムスっとした表情で低く呟く。



「アラン、俺はそんなつもりで言ったんじゃないよ?だって、マイン先生なら、もっとすごいコトしてくれそうだし」



「そうかよ」



アランと呼ばれた生徒は、口を挟んだことを後悔しているかのように顔をしかめて、ため息をつく。



「俺、学級委員だから。何かあったら言ってね、どんなことでも解決してあげるから。よろしく、マイン先生」



そう言って、ウインクするレオ。



………どう見ても、このクラスで一番チャラいのがレオなんだけど。

その彼が、学級委員!?

どういう経緯で、レオが学級委員になったんだろう?

それに、この学園では先生のこと名前で呼んでるの?

敬語は不要って言われたけど、生徒も先生に不要なのかなあ………。



私が、軽く頭を痛めていると―――。



「はい、はーい!」



一番前の生徒が、元気にまっすぐ手を上げて、立ち上がる。



「俺、ユーリ=ノルベルト!」



元気だなあ。

そんなユーリに視線を向けると―――。



………!!!



え、嘘っ。



ア、アイドル君!?

そこに立っているのは、見間違うはずもない。

メイドカフェにやって来た、あのアイドル君だった。



どうして、ここにいるの?

………って、ここの生徒だったんだ!!

マズイッ!

いや、マズくない。

や、でも、マズイかも………。

というか、私のこと、覚えてる、かな………。







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