第8章 私立リアリン学園!HR
一ヶ月間の試用期間の後、本採用とする事。
試用期間という言葉に、ギクリとすると。
―――貴女なら、大丈夫でしょう、と微笑まれる。
学園内のいかなる出来事も他言しない事。
生徒同様、教師自身も教育の場と捉え、自身の担当教科はもちろん全教科、そして全学年の指導にあたる事。
基本、生徒は呼び捨て。敬語は不要。
「でも、ジル教頭は、敬語ですよね?」
「私には、お構いなく。しいて言うなら、生徒の中にも例外がございます。しかし、それは後ほど」
生徒の意見、要望、相談は個別に聞き入れ、どんな時でも親身に接する事。
「この学園には、時期国王となられる方々も多く在籍しております。個々を尊重し育てていく旨を方針としておりますので、常識にとらわれず、柔軟な対応を心がけてください」
「えと………それは、具体的には、どのような?」
「マイン先生のその時々の判断で構いません。難しく考える必要はございませんよ」
「………」
イマイチ理解できないんだけど………ま、なんとかなるか。
「では、早速、参りましょうか」