第8章 私立リアリン学園!HR
~学園長室にて~
―――初日から、やってしまった………。
あれから私は、眠りこけてしまって。
ただ今、ジル教頭から初のお説教を受け、小さく縮こまっているとこ………。
「これ以上のお説教は時間の無駄でしょうから、控えますが………気を引き締めてお願いしますよ、マイン先生?」
「はい………すみません………」
何度目かのすみません、を繰り返し。
更に身体が縮こまっていく―――。
そんな様子をリアリン学園長は、黙って見ていて………。
やがて、一言。
「では、今日からよろしくお願いしますね、マイン先生!」
学園長に関しては、すべての事において他言無用なので、私の心の声でさえも省かせてもらうね。
「本日の始業式で、マイン先生の紹介を予定しておりましたが………」
「本当にごめんなさいっ」
私は、先回りして再び謝る。
「………充分反省なさっているようなので、もう謝罪は、けっこうですよ」
そう言って、さっきまでの厳しい表情から一転して、優しい笑顔を向けるジル教頭。
私は、やっとホッとして息をつく。
「ですが、全校生徒が一堂に会する機会はしばらくございませんので、マイン先生ご自身で自己紹介をお願い致します」
そう言って、ジル教頭は、いくつかの注意事項を述べ始める。