• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第1章 皆でお祝い♪ ゼノ様バースデー!




「これは、アル、か」

ゼノ様は、正面の壁を指差す。

あ、そういえばアルバートの横断幕。

結局、どっちに決めたのだろう………。

ゼノ様の指差す方へと目を向けると。

そこには、アルバートが散々悩んだ横断幕が掲げられていた。



「誕生日おめでとうございます、に、ハッピーバースデー、か。力作だな」



ゼノ様のその言葉に、私とユーリは、顔を見合わせてフフフと笑う。

2つ並んだ横断幕は、素晴らしく達筆で、場の雰囲気から多少浮き気味ではあるけれど。

ほんとにアルバートらしくて、微笑ましいくらいだ。





「あれは………天の川か?」



天井から壁に貼りめぐらされた星の飾りが、角度によってキラキラと輝きを放っているのを、目を細めて眺めるゼノ様。



「そうなんです!マイン様と俺が作ったんですよ」



「星も、ゼノ様をお祝いしているかのようですよね」



逢えない夜、星を見上げてゼノ様を想った。

きっと、ゼノ様もこの、同じ星を見ているだろうと思うとそれだけで愛しさが募った。

今は、こうして、すぐ隣りにいて、一緒に眺めている―――。



私は、昨日からの出来事に思いを馳せる。

あっという間ではあったけれど、とても楽しくて、かけがえのない時間だった。

私に負けず劣らずゼノ様を大好きなこの2人と、愛しい人の事を思いながらパーティーの準備をして。

今、こうして皆で過ごしていることが。



この上ない幸せだ。








/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp