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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第5章 私立リアリン学園!序章




「おい、レオナルド、もう一杯おかわりもらえるか」

カウンター席に座っているさっきのハットの彼が、空になったグラスを手に、バーテンダーに声をかける。





あの人の名前………レオナルドって、言うんだ。

「レオナルドって………あの人が、オーナーだよ」

私の心の声と重なるように、結衣が小声で言う。

え、あの人、ただのバーテンダーじゃなくて、オーナーなんだ!





「今日は、ペース早いんじゃねえか?」

ハットの彼からグラスを受け取りながら、レオナルドさんが言う。

………あの人達は、常連さんなのかな。

親しそう。



と。

レオナルドさんと目が合い―――。

一瞬、笑顔を向けられる。

でも、すぐにお酒を作り始めて………。



気のせい、じゃないよね。

確かに、こっち、見た………。

なんだか恥ずかしくなってきて、グラスに視線を落とす。



「ん?ん?なんかあった?」

結衣が、わざとらしくレオナルドさんと私を交互に見ながら、私の顔をグッと覗き込む。

ご、ごまかしきれそうにないっ………。

「別に、なんもないけど………ただ、お店入ったら、つっ立ってないで座れって言われて。敬語じゃないんだって驚いて。誰にでも気さくな人なのかなって」

答えになってるのかどうなのか自分でもわからないまま、しどろもどろでそう言う。

「ははっ、そんなこと言われたの?おもしろっ」



そして、結衣が、私のグラスを指差す。



「マイン、ビールなの?ここ来たら、ルージュかブラン飲まなきゃあ」



「………何?」



結衣が、メニューを差し出す。

シンプルなメニューには、お酒の名前がずらりと並んでいて、『ルージュ』、『ブラン』という文字が真っ先に目に入った。

一番上に書かれているのだから、もちろんここのオススメなんだろうな。







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