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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第5章 私立リアリン学園!序章




そんな時、また、店のドアが大きく開いたので、いたたまれくなった私は、大げさにそちらに目を向ける。

と、本当に、タイミングよく結衣の姿が現れた。



「ごっめ~~ん、遅くなって………っと、やば」



大声でそう言いながら、駆け込んで来た結衣。

店の雰囲気を感じ取って、慌てて口を押さえている。



「連れの登場だな。じゃ、俺達は、これで」



彼ら三人は、カウンター席に戻り、私からあっさり背を向ける。



「………」



そして、もう私にまるで関心がなくなったとでもいうように、三人で話し始めている―――。





結衣が軽く息をはずませて、私の隣りに座る。



「お待たせ!んで?何、何?マイン~、どういうこと?声かけられてたの?」

結衣は声を潜めて、カウンターの三人を見ながら、私を追求する。

「え、あ、そういうわけでは………つうか、結衣、遅いよ!すぐ来るって言ったよね?」

「出る時になって、ちょっと仕事頼まれちゃってさ。一杯おごるから~。で?で?何があった?」

「あのねえ………」

私は、額を押さえて、ため息をつく。

なんだか、この数時間の間にいろんなことがあったような気がする………。



「それより、なんだって、こんなオシャレな店で待ち合わせにしたわけ?もう、落ち着かないったらないよ」

私は、小声で結衣に言う。

「ココ、イケメンオーナーがいるって評判でさ、うち以外でも取材依頼殺到してるみたいだけど、すべてお断り、みたいな。だから、どんなかなって。一度来てみたかったんだよねー。プライベートでお店来る分には問題ないっしょ」



………また、イケメンか。

もう勝手にしてよ―――。







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