第11章 未知との遭遇
4ゲームオーバー③
「教えてやるよ……ヒーロー……そいつが対平和の象徴…怪人脳無………」
痛々しく、地面に頭を伏せた相澤に
狂気的に笑う男は、楽しげに、彼に話し続ける。
「でも……ここまで、やれば!!やっと!!あの子も俺のとこまで、来てくれるだろうなあ!!」
あの子……とは一体……誰なのか……
それぞれのブースでそれぞれが個性を使い戦う中で、救援を今か、今かと待ちわびる中、
緊迫する広場は、
脳無が相澤の腕をへし折り、かなりの危機的状況とかしていた。
「個性を消せる……素敵な個性だけど、なんてこと無いね……圧倒敵力の前では……つまりは、ただの無個性だもの!!」
個性を決しても、緩まない力はつまりは脳無自身の力だ。
痛々しい姿を目にしながら、水面から見ていることしか出来ない……緑谷達……
そこに、黒い霧も合流し絶対絶命の状況だった。
「黒霧……13号はやったのか?」
「それが……死柄木弔…散らし損ねた生徒の一人にか逃げられました。」
「………黒霧!!…お前がワープゲートじゃなかったら!!破壊していたよ!!…まぁ……何人ものプロが来ちゃあ……ゲームオーバーだ……あの子に会えないのも残念だけど…帰るか……」
だが、彼等はその場で考えが一変したような会話を始める。
気味が悪い感じに、見ていた緑谷達は身震いした…
その時、死柄木…そう呼ばれた男が、そちらを見てニヤリと笑う。
怖い……そして、死柄木は蛙吹に向けて、先ほど、相澤の手を砕いたように、手を広げる。
蛙吹の危機に、隣にいた緑谷の反応も遅れた。
でも…個性は発動される事は無く、死柄木はあること気がつく。
「本当……かっこいいぜ……イレザーヘッド………」
個性を薄れゆく意識の中で発動した相澤、
それに気づけば、脳無が再び彼の頭に力を入れ叩きつけようとする。
瞬間……
脳無が何者かによって吹っ飛ばされた。