第11章 未知との遭遇
3一時の勝利③
二人を見つめた。
煙に包まれた船に敵側は、彼らに勝利下も同然だと、笑い始める。
そして緑谷は、大声を上げ、船から……
飛び降りた。
「うあああ!!しねぇ!!」
爆豪を思い浮かべ
右手を構えると……
水面に向かい、彼は、全力を尽くす。
指に個性を集中させ……放つ!!
「デラウェア・スマッシュ!!」
水中が盛り上がり、自然と水が中心に戻る作用を利用して、敵を中心に流れ込ませる。
次に蛙吹が峯田を連れ飛び、彼も頭に付いたものを投げ飛ばした。
敵にそれは水の流れとともにくっつき、動きを奪う。
動けなくなった敵を目にし、3人は水難ゾーンの脱出に成功したのだった。
だが、この時、彼等は、勘違いしていたのだ……
まだ、本当の恐怖が迫っていた事を……
一人の少女がまた、戦う事になることを
この一時の勝利に……皆惑わされただけであること…を
誰もが勝利を確信した時が一番のチャンス……
さぁ……これから起こる恐怖とは………