第11章 未知との遭遇
2、迫る恐怖④
そして、彼等は、散り散りになってしまった。
様々な施設が隣接するこの場所で、敵と共に、これから、本当の戦闘をしなければならない………
リラは拳を握り、下を向く。
何もできなかった。いや、
今の私は、逃げただけだ……もう……力を使いたくなくて、あの敵が私の名を出したから動揺した……
だから…反応が遅れたんだ。
もしかしたら、皆を救えたかも知れないのに……
私は…また……救え無いの?……いや!!救う!何があっても、
真っ暗な暗闇の中で、彼女は浸すら後悔をするが、直ぐに、行動へ移す。
彼女が落ちた場所は、広場から、すこし離れた火災ブースの近くで、彼女は敵に囲まれたが、すぐさま、皆と合流するため、入口の方へ走りだした。
「君達に構っている暇は、無いんだ………“electric shock”…(電撃)……」
ビリビリと音をたて彼女は電気の弓を実検すると、空に向かって矢を打った。
「何処に放ってんだ?てめぇ!!馬鹿か」
「天気予報はちゃんと、聞いておくべきだよ………今日の天気は、曇り時々、1部雷雨が降るらしい……」
彼女がそう言えば、敵に向け、雷が降り注ぐ。
今行くべきは、ゲートに集まることだ。
けど………あれは…あの化物は……もう見たくない………夢に出てくる怪物を……目にしたくなかった亡霊を
彼女は拳を握りしめると、そのまま、敵を蹴散らし、相澤の元へ走る。
あれは……普通に戦ってはだめだ…
人間じゃない………もう失いたくないんだ!!
彼女は走り続ける過去の亡霊に翻弄されながらひたすらに………