第11章 未知との遭遇
1来たれ、USJ!!④
訓練場に到着すると、何やら、マスコットのような風貌で立つヒーローが皆を待ち構えていた。
「皆さん!!待ってましたよ!!」
それは…災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー13号であり、彼を確認すると、生徒達は、かなりはしゃいでいた。
「13号だ!!」
「本当だ…すげぇ……」
「わぁ!私好きなの!!13号!!」
13号は全員いる事を確認すると、
訓練施設に皆を招き入れる。
そこは、凄く広く、様々な建物が見られた。
「すげぇ……USJかよ‼……」
切島の声に、13号は全員に施設の説明を始める。
「水難事故……土砂災害……火災……暴風雨…エトセトラ……あらゆる災害を想定し、ぼくが作った演習場です!!
その名も……嘘の災害や事故ルーム!!略して、USJ!!」
誰もがこの時思った……あっ…本当にUSJだった……
施設の紹介が終わると、相澤が13号にある事を聞く。
「13号……オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが……」
どこを見てもオールマイトはおらず
「それが……先輩……来る途中…制限ギリギリまで活動しちゃったみたいで……仮眠室で休んでます………」
「すまん終わりがけに少しは顔を出せるから……」
オールマイトの言っていた事を思い出し、
13号は彼の質問にもう仕分けなさげに応えると、
相澤は呆れて声を漏らした。
「本当……否合理の極みだな……おい……」
まぁ……念の為の警戒態勢……
「仕方ない…始めるか!!」
相澤はそう言うと、壁へと寄りかかる。
13号は、次に、施設の注意事項と個性について話し始めると、
「皆さんも知ってるとおもいますが僕の個性はブラックホール!!何でも吸い込んで塵にしてしまいます……」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」
「えぇ……しかし、簡単に人を殺せる力です!皆の中にも、そういう個性の人がいるでしょう!
超人社会は、個性の使用を視覚性にし、厳しく規制することで、一見成り立っているように見えます、
しかし、一方間違えば、容易に人を殺せる……行き過ぎた個性を個々が持っている事を忘れないでください!!」