第11章 未知との遭遇
1、来たれ、USJ!!②
バスに乗車し、それぞれが席に着くと、何やら、飯田が落ち込んでいる。
どうやら、並び順を出席番号2列にしたが、想像していたバスと違って新しい。
リラは相澤と同様、立ちながら、向こうに向かうが、
相澤が小さな声で、リラに言った。
「お前だけには……
言っておく…次の授業…十分な警戒を払え……
…一番……この中で狙われるのは、間違いなくお前だろうからな…」
警戒……その言葉に、リラは眉間にシワを寄せた。
なるほど…警戒体制の為の三人体制なのか、
警戒する事が、あったとすれば……昼のマスコミ乱入に関係がありそうか……
「はい……わかりました……」
二人がそんな会話をしていれば…
何やら周りが騒がしい。
どうやら、それぞれの個性の話をしているようだ。
緑谷の隣に座る蛙吹は緑谷の方を見つめると、彼にストレートなある事を言った。
「私……思ってる事、何でも言っちゃう性分なの……緑谷ちゃん?」
「あっ……蛙吹さん!?」
「梅雨ちゃんと呼んで……」
「つゅ…ッ」
「貴方の個性……オールマイトに似てる……」
「へ!?そっそうかな!?」
明らかな動揺を見せる緑谷に蛙吹がじっと、切島が彼へ助け舟を出した。