第11章 未知との遭遇
1来たれ!USJ!!
午後のこと、時間はヒーロー基礎学の時間……オールマイトは出勤の為に、ひと足早く家をでたつもりだった。しかし、
行く道中、数々の事件が起きてしまい、
「遅刻すると、ヤバイんだけどなあ!!」
彼は、次から次へと、
事件を解決していく。
しかし同時に彼は自身の衰えを感じる事になる。
彼は速度が落ち、活動時間も、緑谷と爆豪を助けたヘドロ事件のお陰で、減ってしまったのだ。
彼は、その事に、焦りと緊張が走る。
彼が到着する前の事、
相澤は教壇に立つと次の授業の概要を皆に伝える。
「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイト……ともう一人の三人体制で見ることになった……」
彼の発言に、緑谷とリラは反応する。
なった?……てことは、特例なのかな?
……何故?
「はい!!何るんですか?…」
二人が疑問に思う中、瀬呂が質問をすると、相澤があるカードを取り出した。
そこには、RESCUEの文字が書かれており、みんなキラキラと目を輝かせる。
「災害…水難…何でもござれ……レスキュー訓練だ!!」
レスキュー訓練……はヒーローを目指すものとして、憧れの的で……人を助けるものとして、一番しなくては、ならない訓練だ。
リラはそう聞くと、机の上に頬杖をつく。
ヒーローになる為のレスキュー訓練か……
レスキュー訓練しても……本当の現場じゃそんなの………意味ないけどね………
経験が無ければ………ヒーローはまるで棒立ちだ……
あの時のようにね………
リラは目をつぶり、頭を伏せる。
あの日を思い出さないよう願いながら……
「今回…コスチュームの着用は自由だ……中には活動が限定されたものもあるからな……訓練場は少し離れた所にあるからバスに乗っていく…」
相澤は皆にそう告げ、生徒達は速やかに行動していく。
そんなクラスメイトを他所にリラは微動だにしない……
彼女の姿をみた相澤はため息を吐くと、
彼女の元に近寄った。
「おい…リラ……起きろ……聞いてはいるんだろ?……」
「……相澤先生……うん……聞いてたよ…バスで行くんだろ?」
「あぁ……立てるか?」
「大分治ったから大丈夫だよ……先生…」
相澤の優しい声にリラは無表情に席を立つとジャージを持ち……教室を相澤と共に後にした………