第2章 目指せヒーロー
「どうも………今日は見学で来ました。虚言 リラです……宜しく御願いします……」
「おう……あの時は喋らなかったしな…
よろしく………」
彼女はそう自分にまるで、あった事のあるように離す男に首を傾げる。
会った事あったっけ?
「とりあえず……リラは何で…さっきから生徒の事ずっと見てるの?何か……興味ある子でもいた!?」
耀の質問を聞けば、彼女は生徒の方を指さす。
「いや………ヒーロー科なのに……意外とかなり緩いんだと思って……」
「緩い?」
耀はそう彼女の指さすのは…
遊びに来たのかと思うほどのやる気無さとはしゃぐ生徒達の姿だった。
「…これは……」
その状態は、まるで、中学の延長かのようで、
耀も…少し、呆れる。
すると、彼女は無表情で生徒の方にあるいていく。
「あ!?ちょ!?リラ!!」
「あの……すみません……ちょっと良いですか?」
耀の止めも叶わず、彼女は…
「何だ?中学生!!可愛い!!」
「なになに!!言ってご覧!!」
騒ぐ生徒に彼女は指を少しだけ鳴らすと、
先程よりも生徒のうち一人に顔を近づける。
「うん?」
生徒達は彼女の行動がわからない……
そして、数秒たって、ある事に気づいた。
自分達の個性が出ないという事に
驚く生徒だが、彼女はそんな彼等なんて知らず
変わらずの無表情だ
「すみません……これから、言うことが、貴方方の感に触ると思いましたので……私が怪我をしない為の自己防衛です……」
目の前の少女は何が言いたいのか、真っ直ぐな瞳を向け、生徒から離れると、
生徒達のやっていた
ボー ル投げ用のボールを手にする。
「皆さんって……ヒーロー志望なんですよね…?」
「そうだけど……なんだよ……急に」
当たり前だ……ここはヒーローを育成する場所だぞと言った顔で、
生徒達は彼女を笑う。
そんな彼等に彼女は一つの質問を投げかけた。それは…彼等が全く予想してない質問で………
「じゃあ……何故、ヒーローじゃなきゃいけないのでしょうか……?…他ではダメなのですか?」
「へ?……」