第2章 目指せヒーロー
数分後、彼女の元に、
入校証を持ち耀がやって来た。
「ごめんね〜……あと、お弁当ありがとねぇ〜……」
「はぁ……忘れるのは、良いけど……
誘う口実には、しないでよ……叔父さん……」
「だって!?こうでもしないと!見に来てくれないだろ!?」
「……当たり前じゃん……」
「ほらぁ!!だろ!?だから……それに…
俺は……もう一度、リラにヒーローを目指して欲しいんだよ!!それに…今日から1年生が入学して来たみたいだしさ!」
そう嬉しそうな叔父を眺めながら、
彼女は……耀と共に校内へ足を進める。
「……広いね……」
「そうだろ!!学食も美味しいんだよ!」
「なら……学食食いなよ……後、見学しないよ……人多そうだから……」
「もう……冷たいなあ……叔父さん泣いちゃうよ……」
「………帰る」
「ごめん!!ごめん!!」
彼女はそう去ろうと、逆にあるが、耀は止めようと必死に彼女の肩をつかむ。
「ほら!!まだ…帰らないで!!
今日、丁度入学した生徒がいるからさ……会って見ようよ!!」
だが、ヒーロー科と聞き、騒がしいかと思えば、何だか、随分学校は静かだった。
「静かだね……」
「うん……今日は1段と静かなんだ……いつもは、最……活気溢れてる……」
校舎の中を周り、耀は彼女を、新しい1年に合わせるため、グランドへと連れ出した。
グランドでは、何やら、生徒達が個性を使い、体力テストを行っている。
「ふーん………個性を使った体力テストね……禁止じゃないんだあ………」
「まぁ……ヒーロー科だからね」
それを見てるのは、教師だが、何処か暗そうな男であり、
「やぁ!!消!!どうだい〜今年の1年は!」
「………耀……いつもより……うるせぇな……うん?
……そいつは?」
「僕の質問無視なの〜えっと……この子はねぇ〜
僕の可愛い〜可愛い過ぎる姪っ子だよ〜!!……ほら!!1回会った事あるでしょう?」
「姪っ子?……あぁ…あの時の」
「そう……あの子……リラ…ちょっと…こっち、おいで!」
名を呼ばれ、先ほどまで、生徒の方を見てた彼女は…耀たちの元に近づいた。