第10章 頑張れ!飯田君
「周囲の信頼あってこその任務……
民主主義に乗っ取り皆で、委員長を決めると言うのなら……
…これは、投票で決めるべき議案!!……多数決にしよう!!…」
飯田の提案に、
振り返るクラスメイト達は、
そびえ立つ彼の手に、
彼もかなりなりたいのだと、推測する。
「日も浅いのに信頼もクソも無いわ飯田ちゃん」
「そんなん皆自分に入れらあ……」
彼等の言葉に、そう蛙吹と切島が反応するが、どうやら、飯田には考えがあるらしい。
飯田は二人にビシリと手を差し出すと、
相澤へと提案する。
「だからこそ、複数表とった者こそが、真に相応しい人間という事にならないか!!どうでしょうか!!先生」
彼等の熱意に、相澤はいつ着たのか何時もの寝袋に身を包むと気だるげ彼にに応えた。
「時間外じゃないなら……なんでもいいよ……」
相澤の応えを聞けば、飯田は投票用紙を全員に配り、
リーダー投票がはじまった。
クラスが真剣に祇に名を書いていく中で、
1人……未だ誰の名前も書いていない者がいる。
それは、先ほどまで頭痛が酷く、色々シャットアウトしている少女だ。
彼女は机に頭を伏せ、
未だ眠っている……
すると、彼女を見かねて、提案者である飯田が話しかけた。
「虚言君!!君も早く投票したまえ!!」
声を聞くと、彼女は重い頭を持ち上げ、彼女は紙を飯田に渡す。
「すまない……飯田天哉君……私は、現在、あそこまで、行けないから……代わりに出て来てよ…」
紙を渡された飯田は彼女の顔色の悪さに、
彼女は体調がよろしくないと、察すると、
彼は彼女の代わりに紙を素直に出しにに行った。
出して貰った彼女は、彼の持つ紙に小さく呟く。
「………委員長……ぽいのは、
やっぱり彼なんだよね……」