第10章 頑張れ!飯田君
教室へ入り、リラは席に黙って着くと、
切島と砂糖が彼女に早速質問する。
「お!虚言!!おはよう!昨日は大丈夫だったか?あ!後お前の個性何なの?」
「強化系とかか?」
二人のこの質問に
彼女は決して、正解を言うつもりはない、
もし、詰め寄られたとしても彼女はきっと逃げるか黙るで対処しただろう。
彼女はそう聞いてきた
二人にため息を吐くと、短く簡潔にこう言った。
「…残念……ハズレ……知りたいなら………当てて?……」
そんな事をしていれば、担任である相澤が入って来る。
彼のいきなりの登場に
先ほどまで、話し掛けてきた二人は
流石にすぐ静かになった。
「昨日の訓練お疲れ〜……昨日のPVと成績見せてもらった……」
気だるげに相澤は手持ちの紙を見ると、
窓際に座る。爆豪と緑谷に声をかける。
「爆豪……お前もガキみたいな事するな能力あるんだから……」
爆豪は相澤の言葉に
ぶっきらぼうだが、前より素直に呟く。
「………ッ…わかってる」
あの訓練から、彼は…色んな事を学べたようで、前よりずっといい顔だ。
相澤は爆豪から目線をずらし、今度は後ろに座る緑谷の顔を見た。彼は…体を固くし、まるで、何を言われるかわかってるようだった。
「緑谷は……また、腕ぶっ壊して……一件落着か……個性の制御…いつまでも、出来ねぇじゃ通させねえぞ……俺は、同じことを言うのは嫌いだ!!……それさえ、クリア出来れば、やれる事は多い…汗れよ……緑谷……」
緑谷はその言葉に嬉しげな顔すると、大きな声で返事をする。
「はい!!」
相澤は二人に話終えると、
今度は、全員の方へ向き直った。
「じゃあ…ホームルームの本題だ…急だが、今日は君らに…」
まさか…臨時テストか!?
顔を歪める生徒、
だが、相澤の言葉はそれとはかなりかけ離れたもので、
「学級委員長を決めてもらう!!」
あまりにも学校的行事に、クラスの大半が声を挙げた。
自分がなる!!
普通の学校であれば、嫌な役割だが、雄英にとっての委員長はリーダーとしての各質を見てもらえる最高の役職だ。
だからこそ、彼等は手を挙げ誰もが成りたいと望む。
そんな中誰もが自己を主張していると、飯田がある提案を皆にする。
「静粛にしたまえ!!他を牽引する責任重代の仕事だぞ!!
やりたいものがやれるものでは無いだろう………」