第8章 爆豪のスタートライン
6スタートライン③
「あ!緑谷来たあ!!」
切島が笑顔で彼に近寄って来ると、周りもここぞと人がよる。
「何話せばいいかわかんなかったけど…熱かったぜ!!お前!!」
「入試1位の爆豪と互角にやりあうなんてなあ!!!」
「良く避けたよ!!」
「一戦目にあんなのやられたから俺らも力入っち待ったぜ!!」
瀬呂に芦戸と砂糖も彼に食いつく。
緑谷はいきなり大勢の友に話しかけられあたふたする。
「俺は切島鋭児郎!!今みんなで訓練の反省会してたんだ!!」
「俺!瀬呂範太!!」
「私!!芦戸三奈!!よく避けたよ!!」
「蛙吹梅雨よ!梅雨ちゃんと呼んで!」
そう蛙吹も芦戸の裏から現れ、さらに賑やかさをます。
「俺!!砂糖!」
「俺は峯田!!」
それぞれの自己紹介に緑谷は嬉しさがこみ上げた。
「騒々しい……」
「常闇くん!!机は腰掛じゃない!!今すぐやめよう!!」
「良いじゃん……そんくらい…」
「つうか何?その手…」
訓練を終え、さらに皆お互いを知ることが出来た教室はかなり賑やかだ。
鳴海と麗日が入ってきて、
麗日が緑谷の存在に気づくと、急いで駆け寄ってくる。
「あ!デク君!!怪我直して貰えなかったの!?」
「いや……これは、僕の……体力のアレで…」
心配してくれた麗日に緑谷は笑いかけると、爆豪の席をみた。
「それより麗日さん……かっちゃんは?」