第8章 爆豪のスタートライン
そんな二人の会話を見ていた轟は、
まるで前から知り合いのような雰囲気に
彼女の事が気になってしょうがない……
ナンバーワンヒーローの知り合いで、他のヒーローにも知られている……
一体……彼女は何者なのだろうか……昼間のヒーロー嫌いも気になるが、
轟は彼女と戦えば、彼女の事を知れるのでは、と考えていた。
それに…入学時に感じた……何処かで会った気がする彼女の事をもう一度、思い出せると思っていたが、
轟には、一切しるができなかった。
聞こうと思っても、
きっと彼女は応えない。
彼女はそういう奴だと、轟は何となく分かっていたのだ。
彼女の手を握り、オールマイトは彼女を渡してくれと轟に言う。
だけど、轟は何故だか、彼女を渡したくなかった。
それは、彼女が気になっての事か心配だからかは、分からない……
けど……
「いや……オールマイト……こいつは俺が連れていく……」
そう轟は彼女を抱きながら、保健室へと向かうのだった