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実現系ヒーロー少女【ヒロアカ 】

第8章 爆豪のスタートライン


5虚言少女③

彼女に轟がニヤリと笑うと、

彼女は彼に欠伸をしながら応えた

「うん……まぁ……負けるの嫌だからね………」


「へぇー……以外に

負けず嫌いなんだな……昼の時はそうでも無さそうだったし……ヒーロー嫌いなんだろ?

それより大丈夫か?随分具合いが悪そうみてぇだけど?」

轟にそう質問されると、彼女は拳を握りしめる。

負けるのは嫌い……決して彼女は負けず嫌いな訳では無い。むしろ、勝ち負けなんてどうでもいい……

でも、嫌なんだ…勝ち負けとかじゃない……本当の負けを…自分の弱さを……

思い出してしまうから……


個性の副作用なもんだから……大丈夫……

けど、轟焦凍……もう終わりにしていいかな?君の質問に応えてる暇はないんだよ……

それに…思い出したくない……」

思い出したくない…何を……

轟は彼女のそう言う表情に目を見開く。

辛そうだからか、それとも、何か怖いからなのか、

肩を抱き身を震わす目の前の彼女

彼は…結構、彼女が強く、個性を行使するような奴だと思っていた。それは、昼の時も同様で、

それに、もしかしたら…自分と同じ、

混成婚……かもしれない彼女と戦う事で

少しでも、あいつから……逃げる力を得れるのでは……と感じていた。


だけど、彼女はただ普通の彼と同じ歲の少女にしか見えない。


トラウマを抱え、怖がってるそんな感じが正しい……

「……お前………」

俺と同じだ……

彼女は俺と同じだ…俺はあいつの力が嫌いだ。

使いたくない……使わない……そう決めている。

きっと、目の前の彼女もそうだ……

本当は、個性など使いたくないんだ。

自己のヒーロー像があったとしても……

…彼女は個性を使わないヒーローにでもなりたいと言うのだろうか……

そう轟は息を苦しそうに吐く彼女にそう思うのだった。


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