第8章 爆豪のスタートライン
5虚言少女②
悔しそうな八百万
そんな八百万に彼女は彼女の頭を撫ぜた。
「……かっこよかったよ……百……じゃね」
彼女に撫でられた百は数秒立ち尽くし、
彼女の元へ走る。
「次は!!負けませんわ!!!!」
「うん……」
そして…リラの…最後の訓練…相手は、
Bチーム轟と障子だ……
轟は2回戦同様…彼女が入って来たのを知ると、問答無用でビルを再び氷漬けにする。
そして、その間に障子がテープを持って彼女の方へむかった。
しかし…障子がいくとその場に
彼女の姿はなかった。
「いない?」
彼女は気配や音に敏感な彼に対し、
認識されないよう………
彼にそれを実現させたのだ……
虚言 リラは認識出来ない……
と……
その場を通り過ぎ、彼女が少し歩くと、
瞬間的に急激な眠気に襲われた
あぁ……四月からずっと使ってたからか……
それは……自身の個性を使い過ぎたことによる副作用のようなもので、決して避けられない……
久しぶりに使ったからか……やっぱり、感情を消してる不可と、傷や建物を治すのにネズミを作ったからか……
途切れそうな意識をやっとの事で保ち、
彼女は轟の元へ向かう。
彼女の個性は実に万能だが、
一つの弱点がある……それは…力が強すぎる事だ。
正確には、、彼女の個性は…彼女の脳神経を活性化させる事で、
想像や世界全土にそれを認めさせるもの……
当然、彼女の身体にはそれなりの不可がかかる。
特に、生物の想像や、治癒は感情に寄って左右されやすく。
現在、感情が無い彼女が作っても、完全では無いため、
只の負担になっている。……
眠気は尋常じゃなくて……しかも、只の眠りではない……
ほぼ、仮死状態みたいなもの……ひどい時は3日ほど眠り続けるだろう……
急がなきゃな
パキンッ……
そう氷を踏みつける彼女の顔は、かなり具合が悪るそうに青白い。
轟のフロアまで来て、彼女はバレないように壁に寄りかかる。
「驚いたな……まさか…こんな早くここまで来るとはな、」
「ずっと入学早々思ってたが、お前は、他とはレベルが違いそうだ……」