第8章 爆豪のスタートライン
3超えたいんじゃないか!!④
一戦目が終わり、ヒーローチームはかなりの負傷を負った。
しかし…敵は、完全なる無傷……
それを黙って見ていたリラは、オールマイトに近寄ると、
「……オールマイトさん……個性使って来ていいですか?」
彼女の声にオールマイトは振り替えると、彼女が何をしようとしてるかが分かった。
「あぁ……すまない……頼んだよ…虚言少女……」
そうヒーローの元に向かう彼女に皆が首を傾げた。
「先生?あいつの個性って何なんすか?ってか、個性使うって、そう言えば、この前も緑谷のこと治してたし……治癒能力とかですか?」
「……いや……彼女の個性はね……かなり特殊なんだ……だから……私の口からも説明しずらくってね!!まぁ!!すごい事は確かさ!お!噂をすれば!!」
そうモニターを見ると、爆豪と緑谷の元に彼女が現れた。
「お前……何で……」
「何でって……君らが暴れたから治しに来たんだよ……」
「は!?」
「さて、広範囲だなあ……来いよ……
“治癒鼠”……」
すると、何処からか大量にネズミが彼等の周りに現れる。
「え?ネズミ!?何処から!?」
モニター越しにいる生徒もネズミのいきなりの登場に驚く。
「チュー……」
一匹のネズミが彼女の肩に乗ると、何やら話す。
「あぁ……広すぎかあ……やっぱり、……うん……時間短縮は出来る?」
「チュ!!!!」
「そ……それじゃぁ……“行っておいで”」
走るネズミに口が塞がはない……
それはネズミが壁にかぶりつき、緑谷にもかぶりついたときのこと
そのネズミが発光し
壁や緑谷の傷がみるみるうちに治って行く。
「え!?……何だ!?何だ!!」
「すげぇ………」
そして…治し終えると、彼女は少し、欠伸びした。
「よし……完了……それと…爆豪勝己……あまり才能を無下にするもんじゃない……
強いだけが……ヒーローじゃないんだからさ……
…それじゃあ…私はこれで
…後は、助っ人ロボに任せるから……」
目を見開く爆豪
ロボに緑谷を渡し、リラはそのばから離れる。