第8章 爆豪のスタートライン
3超えたいんじゃないか!!②
でもそれも、緑谷は経験と観察したデータによって避けた。
だが、ここで、緑谷は爆豪が自分を警戒し始めた事に気づく。
緑谷はもうまわいには入れない事を悟り、いち早く、作戦の立て直しに計画を移行した。
逃げ、体制を整える。実に、いい判断……
しかし…爆豪も黙ってはいない……
「なぁ!!ずっと、俺を騙してたんだろう!!…楽しかったかぁ!!…随分派手な個性じゃねぇか!!…」
爆豪の叫びに唇を噛む緑谷
「使って来いよ……」
彼の怒りは最高潮……そして……何より、彼の自尊心は肥大化し過ぎに見える。
爆豪が壁を壊し周り、緑谷は敵が連携の取れていないだろう現状況に、
彼は…どう爆豪を倒すべきかを考える。
そして……
麗日の方も……飯田の元へ到着した。
こっからが、彼等の本戦だ!
爆豪は昔から凄い個性と何でも、出来るためか、いつの間にか、
彼は…自分以外が凄くないのだと……自分が最強であると思うようになってしまった………
それが、今の爆豪………
そして…それを迎え撃つべく、緑谷も立ち上がる。
「ごめん……緑谷君……飯田君に見つかっちゃった……」
一方、麗日は悪に徹した演技を見せる飯田によって、ジリジリと距離を詰められつつあった。
「場所は?…」
「5階の真ん中……」
「丁度……ここの真上だ……」
時間はない……タイムアップはあちら側の勝ち……
勝ちたい、それと同時だった。
爆豪が緑谷の前に現れるのは……
「溜まった………何で個性使わねえんだ!デク!!舐めてんのか?……」
焦り怒りは彼に冷静な判断力を無くさせている。
身構える緑谷
「もう僕は!君を怖がらない!!」
「お前のストーキングなら知ってんだろ?俺の個性は汗腺からニトロみたいなものを出して、爆発させてる……」
カチャリ、爆豪はそう腕についた器具を掴み、緑谷に向ける。
「要望通りの設計なら……溜めて……ここを引くと……」
不味い……オールマイトはそれを止めようと身を乗り出す。
「爆豪少年!!待て!!殺すきか!!」
「当たんなきゃ死なねえよ!!!!」
オールマイトの止めは虚しく、
爆豪は思いっきり、それを緑谷に向け放った。
緑谷に向け放たれたものは、壁を突き抜け、下手すればビルを半壊させ、大惨事となる所だった…