第8章 爆豪のスタートライン
2、デクとかっちゃん⑤
試合の無いものは、全員モニタールームでそれを見る。
ヒーロー側は5分からスタート。
ヒーロー側の緑谷と麗日は地図を見て作戦をたてる。
緑谷は爆豪との対戦に緊張した面持ちでいたが、
ある少女の言った事を思い出す。
後悔しないようにね……
その言葉の意図はまだ…彼にはわからない……けど……
「緊張してたら……始まらない……それに勝ちたいんだ!!」
「男の因縁ってやつだね!なんか好きだなあ私!!」
「え!?」
そう……ヒーローチームは初々しく笑い会う。
だが、ヴィラン側の方は、爆豪が怒りに満ちた顔で拳を握りしめていた。
「なぁ……デクは……個性があるんだな?」
「うん?君も見ただろう……あの怪力をリスクは高いようだが……」
彼の怒りは膨らむばかり……
この俺を騙してたのかあ!!!
このクソナードがァ!!!!
5分が経ちヒーロー側がビルへと侵入する。
そして、その数分後の事だ。
強烈な爆発が二人を襲う。
「大丈夫!?麗日さん!!」
「デク君!?こそ大丈夫?」
「大丈夫……ちょっとカスっただけ……」
そう聞く緑谷はスーツの顔の部分が、破れていた。
こんな爆発……出来るのは、
緑谷が爆発が起きた方向を見れば、爆豪の姿……
「こら……デク……避けてんじゃねぇよ……」
そう睨み付ける爆豪に緑谷は
「かっちゃんが敵ならまず……僕を殴りに来ると思った。」
強い目で彼を見据えている。
二人の視線がぶつかり合えば、まず、爆豪が片手に個性を溜めて、右腕を緑谷に向け、放った。
「止めらんねくらいにぶ潰してやるよ!!」