第8章 爆豪のスタートライン
1お昼事③
ヒーロー嫌い……?轟はこの言葉に目を見開く。
なら…何で…ヒーローなんか……俺なんて……親父の引いたレールを走ってるだけの……奴なのに、
彼女は遠くを見つめる……それは…遥か先の未来で……
「私はね……ヒーローも嫌いだけど……
それより、ヴィランの方が、
何倍も嫌いなんだ………
だから……ヒーローになるんだよ……
自分が嫌いなヒーローじゃない……ヒーローに……だから…私はエンデヴァーの子じゃない……轟焦凍に話をかける……
これで、君がエンデヴァーキャラなら…私は速攻話さないと決めるね……」
そう話す彼女に轟は思わずクスリと笑った。
あぁ……誰も……こいつには、叶わないはずだ。
だって……こいつは既に自己の強いヒーローを目指してるんだから……
どのヒーローに憧れる訳でなく、
本当に誰かを助けるヒーローに……
「ッ…クク……そうか……安心しろ……俺も親父が嫌いだ……」
「お?……私は面白い事言ったかな?」
ヒーロー嫌いと赤と白のお昼時……