第8章 爆豪のスタートライン
2、お昼事②
耀のそうニヤリと笑う顔に、彼女は少し呆れるがとりあえず…弁当を渡し、その場を去る。
「まぁ……もう行くね……時間ないし……後、食べ物粗末にしたら……叔父さんと絶好だから……」
「え!?」
こうして、彼女はたくさんの人が集まる食堂へと足を踏み入れた。
うわぁ……人……とりあえず…校長から貰ったカードを使い注文する。
料理を貰い、
彼女はとりあえず…ため息混じりに席に着いた。
「……隣いいか……」
そう彼女に声をかけたのは、彼女が入学前最初に会った少年で、
「あ……君は…あの時の…いいよ……」
隣に座った彼は黙って蕎麦を食べ始める。
「………お前………は…俺といても普通なんだな………」
「普通?だって……只のクラスメイトだろう?なら隣に座ったて普通だよ……轟焦凍…」
そうパクリと食べ物を口に運びながら、彼女は轟の方を見る。
「……名前……」
「あぁ……先生から……名簿を見せて貰ったんだ……仲良くなれってね……でも…私……人が苦手だから……せめて、名前と顔は覚える事にした。」
人が苦手……その言葉は、全くヒーロー志望のトップとは思えない発言で……
「人が……苦手…なら…尚更、俺を避けるのが普通じゃないのか?」
何故、彼がそんな事を言うのか、それは…食堂を見れば、一目瞭然で…
「ねぇ!!あれ!!エンデヴァーの息子の轟君よ!」
「カッコイイ!!だってお父さんも凄いもんね!!」
彼女はそれらの視線に気づくと、無表情だが、真っ直ぐ彼の目を見る。
「君は……君だ……轟焦凍……だから……私は君と話してるんだけど…君がお父さんとどんな関係なのかは、興味ないし………
それに………私は君には悪いんだけど……エンデヴァー嫌いだからね………というか……ヒーローすら嫌いだ」