第6章 ようこそ!ここが雄英高校ヒーロー科だ!!
3、届け…最後の1球②
そして、緑谷は、沢山の事を考え、
思い……力をボールに込め投げ出そうとする。
相澤は一瞬……見込みゼロと判断しかけた。
だが…その球にかけられた力は最初のものと同じ事で……
なぜなら、彼は、全ての力は出しても、1部の負傷に収めたのだから………
100%しか出せない力で、小さな負傷……
「先生!!まだ動けます!!」
強い意志……それは
全てが、ヒーローになりたいという気持ちを生半可ではないと相澤に記すには十分だった。
「こいつ………!!」
笑う……相澤……それを見た彼女は、緑谷の元へ近寄る。
「指……大丈夫?」
そう緑谷に声を掛けているのは、麗日お茶子……
個性は確か、無重力だっただろうか、
そんな二人に彼女は近づき、緑谷の手を掴みあげる。
「え!?虚言さん!?」
「“治れ”」
そう彼女は出久の指に自分の指を這わした………
そうすれば、傷が跡形も無く
緑谷と麗日は声もでない、
その後に飯田も二人に合流すると食い入るように彼女を映した。
「え?傷が?え?」
「あぁ……治したよ……」
「え!?治したの!?それが個性?」
「いや…それだけじゃないけど……そうだなあ傷の直しから……戦闘まで出来る………そんな個性……が私の個性だ」
「へ?……」
「それって……個性の名は?なんなんだ?」
飯田がそう彼女に聞けば、
彼女が麗日の方へ手を差し出す。
「そうだね…どうせだし…他も見せよう
…麗日……さんだったよね?」
「うん!!麗日お茶子だよ!!よろしくね!!気軽にお茶子って呼んで欲しいな……」
「うん……よろしく……じゃあ…質問するよ…花は好き?」
「へ?………好きやけど……」
「じゃあ………お近づきの印に……君に………なんてね…」
そう今度彼女が手を彼女の方へだせば、不思議な事に、
彼女の周りに綺麗な花が咲いた………
「凄い……綺麗……一体何の個性なの?…」