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実現系ヒーロー少女【ヒロアカ 】

第6章 ようこそ!ここが雄英高校ヒーロー科だ!!


2、波乱の個性把握テスト!?②

相澤の言葉に周りは更にザワついた…

「除籍って…入学早々……いや初日じゃなくても…理不尽過ぎる」


理不尽ねぇ……理不尽……その単語は、リラが十分に理解している世界の現状だ……


彼等がテストを理不尽という姿に、リラは周りとの違いを痛感していた。


幸せにヒーローになれたら………そんなヒーローなんて……

本当に張りぼてヒーローだ………


「自然災害……大事故……そして…身勝手なヴィラン達……いつ何処から来るかわからない厄災……

日本は理不尽に塗れている。……そういうピンチを覆していくのがヒーロー……放課後マックで談笑したいならお生憎…

これから3年間雄英は全力で君達に苦難を与え続ける。………更に向こうへPulsultraさ……全力で乗り越えてこい…!!」


そこまで言うと生徒達は真剣な眼差しで土俵へたった。

へぇー……これは、去年とは違いそうだねぇ………


そうがリラ思っていると、生徒の中にとても心配そうに立っている子が見える。

「ねぇ……君………」

「へ!?あ!君はさっきの」

オドオドしている彼に、無表情だが、話をかけた。
何故だか分からないが……彼女は彼に強い可能性を感じたのだ。

彼女が求めるヒーロー像の……感じがした。

「虚言 リラ………よろしくね……というか、酷いなあ……同じ中学だったんだけどね……緑谷出久……」

彼女は彼を知っていた。良く、あの爆発頭くんに、馬鹿にされても……無個性だと言われても、必死に頑張っていた少年で、

彼女はそんなヒーローに憧れる彼が中学でも…恐らく今でも。理解できないだろう。


彼女の言葉に目を見開く緑谷……

「ご!!ごめん!!……じゃあ!!君が雄英から推薦が来た僕の中学唯一の人だったんだね!!」

眩しい笑顔に、リラは目をそらす。

「悩んでそうだったから声かけたけど……君なら大丈夫そうだね……だって………1番成りたいって顔してる……」


「!!………君は………」


「じゃあ……頑張ってね……緑谷出久君……」


そして…始まった体力テストは、普通の人なら顎が外れそうな程の超人祭り、


まず……50m走では、3秒04……とメガネの真面目そうな少年が記録を出した。


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