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実現系ヒーロー少女【ヒロアカ 】

第4章 初めまして…赤と白


雄英の近くまで来て…彼女の視線にある少年が映る。

前方に同じ制服を着て、半分白で半分赤の髪色をしている少年……


そんな彼の背中を見つめ、彼女は思わず呟いた。


「綺麗だな………」


「………っ」


バッ……少年は勢いよく、彼女の方へ振り返る

少年の勢いに驚く彼女……


「……お前……今…なんで…」


少年は彼女と同じく無表情でそう聞いてきた。

でも…彼女はその質問にただ首を傾げる。

「……え?……綺麗だって、言っただけなんだが……何か感に触った?褒めたつもりだったんだけど?………


それにしても……早いね……私が1番だと思ったんだけど……」

そう、彼女は紅白少年をまじまじと見つめる。

少年はそんな彼女にバツが悪そうな顔で視線をそらす……


「嫌……悪い……何でもない……

早いって………お前……良く見たらその制服、雄英の……」


「今気づいんだ君も入るんでしょ?雄英?1年生?」

「あぁ………」

「そっかーじゃあ…同じ…一緒だ


……じゃあ……また会えたら………」

彼女はそう言うと、パチンと指を鳴らす。

そして、彼女は手を振り去っていった。


一瞬の事で目を見開く少年………


「バイバイ……お互い頑張ろう……」


彼女の個性を全く知らない少年は、

無表情でそう手を振る彼女の背中を呆然と見つめ………


それと……同時に彼女とは何処かで会ったような気がしていた。


一体いつ会ったのか……はたまた、気のせいか……少年にはわからない……

けど…少年はこの見た目が嫌で仕方なかっかった。半分白で、半分赤……周りも気味悪がり近づく者もおらず、近づいてくる奴もいなかった。

だから、先ほどの少女のように

この色を綺麗だと言ってくれた奴なんてそうそういない……

でも……少なからず、少年は嬉しかった。
今まで、会った事のないタイプの少女……

いや…会った事のあるかもしれない少女……

同じ1年なのに、受験会場で見た覚えのない個性………
彼は推薦入学の為、一般入試の奴らの事は知らない。
なら…彼女は一般入試者なのだろうか……


「名前……聞き忘れたな……」


別に、他者と馴れ合うつもりは無かったが、もし、あの子が同じクラスだったなら……
もう少しだけ、関わってみたい……
そう少年は柄にもなく思ってしまうのだった。
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