第12章 〝Unlimited〟
緑谷は男を見て、拳を握るとオールマイトに言った
「オールマイトダメです!あの脳味噌ヴィランは!リラちゃんの力でも!びくともしなかった!!」
でも…オールマイトは彼の心配なんてはねのけてしまう笑顔を向けて
「大丈夫……だ…!!緑谷少年!」
元気な彼の姿に、
緑谷は下を向くと、唇を噛みながら、入口へと足を進めるのだった。
歯を食いしばる緑谷…
いくら最強と言えど、彼はかなりの負傷をおった人間だ………
すると敵側の男が、顔を抑え何やら誰かに謝っている。
顔の手地面に落ちていた
どうやら、オールマイトが彼女を助ける時殴ったらしい。
男は手を拾うと、落ち着いたのか、
呟く
「助ける…次いでに殴られた……国家公認の暴力だ……流石に早いや……目で追えない…」
だが、そこで…同時に男は、ある確信もする。
彼は、本当に弱っているのだと……
ニヤリと笑い、男はオールマイトをみた。
「けれど……思った程じゃない……やはり本当の話だったのか!…弱ってるって話」
彼等が入口にまで行くのを見ると、オールマイトは敵に突進する
「カロライナ!!スマッシュ!!」
でもそれは、
「脳無……」
簡単に吸収されてしまう。
驚くオールマイト……
「ほんとにきいてないなあ!!」
2度目の攻撃に入る。
拳を食らわし、脳無に衝撃を与える。
しかし、何度やってもその拳は、勢いが強くとも吸収されていく。
それをマジかで見つめる男は嫌な笑を向け続けた。
「効かないのは…ショック吸収だからさ……脳無にダメージを与えたいなら……ゆっくりと肉を抉りとるとかが…協力的だね……それをさせてくれるかわ別として!!」
男は小さくそう呟き、
オールマイトは壊れた身体を必死の想いと個性を乗せ動かした。