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懲りない誕生日

第2章 本末転倒








ションボリしながら執務室へ戻ると、
そこには緊張した面持ちのリヴァイ班とハンジ班が勢揃いしており、
何事かと首を傾げる。


「やぁ、私に何か用かい?すまないね、部屋を空けてしまって・・・」

「いえ、団長はお忙しい方なので、全然気にしていません」


モブリットが代表してそう答えると、
後ろに控えていた班員達がソッと小包を取り出した。

リヴァイ班の四人も同じように机に小包を置き
「お誕生日おめでとうございます!誕生日プレゼントを
受け取ってください」と差し出す。

エルヴィンは笑顔で「ありがとう」と返し、
小包を仕舞おうと思ったが、手を止め去年の事を思い返した。


・・・たしか、去年もリヴァイ班とモブリットは
ナナシが使った物を私にくれたな。


エルヴィンは今年もそうなのか?と真意を探るべく、
リヴァイ班とハンジ班を見遣ると、彼らは困ったように笑いながら
「すみません、去年とは違います」と首を横に振った。

その言葉にうっかり肩を落としてしまったが、
次にグンタが発した言葉により復活する。


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