第5章 激怒!
エルヴィンの発言に額に青筋を立てて殴り掛かろうとする
リヴァイをナナバが抑えて、ハンジがエルヴィンの頭を踏みつける。
リヴァイがエルヴィンにキスされたという事実は
いつもだったら笑い飛ばしたかもしれないが、
キスされた後のリヴァイの落ち込みようと
体調不良を見てきただけに今回ばかりはハンジも笑えなかった。
なので、ボコってしまったリヴァイの行動は仕方がないと思っている。
「いいおっさんがぎゃーぎゃー騒ぐな!あんたが男に
キスしたって噂流してやってもいいんだぞ!!」
リヴァイの名前は伏せて、男とディープキスしてたと
吹聴してやると息巻くと、エルヴィンは「事故だ・・・」と
力無く言った。
その事故に巻き込まれたリヴァイが可哀相すぎるわ!と
怒鳴ったが、エルヴィンに聞こえているかどうか怪しい・・・。
ミケ、ハンジ、ナナバだって最初はプレゼントを全部燃やすのを
反対したのだが、そんなに言うなら一度私と同じ目にあってから言え!
とナナシが狂気に孕んだ目で言った言葉に
何も言えなくなってしまったのだ。
「常日頃からプライバシーも無く、いつの間にか下着が
何点か消えていて、誕生日くらいと思って甘やかしに行ったら、
ずっと股間をその男に擦り付ける形を取らされ、
そのまま口に含まれ続けて、ちょっとでも抵抗や反抗をすれば
お尻を叩かれ続けて、敬語プレイの強要、いくら懇願しても
許されず、挙句にケツに酒瓶突っ込まれてそこから酒飲まれて、
こっちが急性アルコール中毒になりかけて
身体の回復を優先して動けないでいると、
そんな都合お構いなしに犯され続けるという地獄を
味わってから言え!」
そんな事を泣き叫びながら言われたら、何も言えないだろう・・・と
三人はナナシに同情し、復讐に協力すると心に決めた。
つーか、そんな鬼畜な事してたんかい!と
エルヴィンに怒りが湧いたハンジが彼を怒鳴りつけたが、
彼は只管ナナシに許しを請うばかりでハンジの声など
聞こえてないようだった。