第5章 激怒!
―――その日、何故リヴァイがナナシの部屋にいたかというと、
ナナシに再度事情を聞く為、部屋を訪れていた。
前回は数人で詰め寄ってしまった為、
言いにくかっただろうというリヴァイの配慮からで、
一人で来ると最初は渋っていた彼もポツリポツリと少しずつ
エルヴィンにされた事を語り始めた。
ナナシがエルヴィンを喜ばせようと彼シャツ&下着を着たのは
わかるとして、その後の展開が・・・。
ナナシが語る触り部分だけでもリヴァイはドン引きし、
変態野郎がと心中で悪態をついていると、
誰かが扉をノックする音が聞こえ、二人で扉を注視する。
こんな夜中に訪ねてくるのは、
リヴァイ同様ナナシにじっくり話を聞くためやってきた
幹部の誰かか、もしくは・・・元凶・・・
ナナシが能面のようになってしまったので、
リヴァイは「俺が出る」と解錠し出たのだが
・・・・結果はエルヴィンからリヴァイが
いきなり抱きつかれキスされるというもので、
一気に頭に血が昇ったリヴァイは本気でボコボコにしてしまった。
唯でさえ潔癖のきらいがあるというのに、男・・・
しかもエルヴィンにベロチューをかまされたリヴァイの
精神的ダメージは物凄く、ナナシが止めるまでエルヴィンを
暴行し続けた。
その後、秘密裏に幹部組を招集して、
そのままエルヴィンを病院まで運んだ。
リヴァイは語ったという・・・
「自分より図体がでかい男に襲われるナナシの気持ちが
よくわかった。セクハラ程気持ち悪いもんはねぇ・・・」
・・・と。