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懲りない誕生日

第5章 激怒!










リヴァイ、ミケ、ハンジ、ナナバはナナシを捕まえると、
誰にも話を聞かれないようにリヴァイの部屋に行き、事情を尋ねた。

だが、ナナシから返ってきたのは


「エルヴィン?誰ソレ?」

「三日前の夜は自室で悪夢に魘されていた」

「最近悪霊が周囲を彷徨いているようで困っている」


という言葉ばかりで、再度四人は絶句する。


徹底的に脳内からエルヴィンを排除しようとするナナシに
恐怖を覚えたのも、目が真剣そのもので冗談で言っているとは
思えなかったのだ。

もしかして、精神的に壊れた?と危惧し始め、
病院に掛からせようかと相談していた所で、
エルヴィンが突然部屋に入ってくると、
ナナシは傍に置いてあった卓上ランプを豪速球で投げつけ、
速攻で彼を部屋から追い出した。

条件反射のような素早い正確な攻撃に、
四人はナナシが精神を病んだという仮説を一旦保留にし、
根気よく事情を聞く事にする。


ナナシは確実にエルヴィンが見えているが、
激怒していて無視を貫いているという考えが濃厚になったからだ。



だが、ナナシも強情な所があるので、
結局四人は彼から何も聞き出せなかった。






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