第1章 1
ドアを開けると、そこには唯が小首を傾げるように立っていた。
「あ、kiyoさん。こんばんは」
そう言って唯は頭を下げた。
ふわりと唯の髪が揺れる。
「おぅ、来たんか。───ま、入り」
緊張と興奮を抑え、普通の友人らを迎えるようにサラッといって、俺は身体をドアに寄せた。
唯はニコリと笑って頷くと、お邪魔します、と言ってドアの隙間から身体を玄関に滑り込ませる。
唯がの身体が全て中に入ったのを確認すると、俺はドアを閉めた。
・・・・・・しかし。
───ガッ。
「ん?」
ドアが、閉まらない。
ドアをよく見てみると・・・手が。
「・・・・・・何や?」
不可解に思った俺が再度ドアを開けると・・・・・・。
「な、なんやねん!!??お前ら!!!!」