第14章 ライクミー
目覚めると空はもう明るくなっていた
襖から優しい朝日が差し込んでくる
隣で眠る焦凍の顔を見つめる
(まつげ長いなぁ…
肌も白くて、きめ細かいし…本当に綺麗な顔)
サラサラの前髪を撫でてみる
「ん…」
少し身じろぎ、ぎゅっと抱きしめられる
『焦凍?』
起きてるのかな?とおもったけれど寝息を立てているので寝ているみたい
私は焦凍に抱きしめられながら、また眠りに落ちた
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焦凍も授業に行ったので朝食を済ませて、洗濯をする
共有スペースには、お風呂、ランドリールーム、お手洗い、キッチンが男女一つづつあって
くつろぎスペースは男女同じだ
ぼーっと、回る洗濯機を眺める
私も早く授業受けたいなぁ…
「おい」
『ひゃう!』
突然の声に驚いて変な声がでちゃった
『爆豪くん…』
後ろにはタンクトップ姿の爆豪くん
Tシャツだと見えない鍛え上げられた肩が目に入り、胸がドキンと鳴った
「お前の部屋いったら誰もいねぇから」
『あ、ごめん
何か用だった?』
「用じゃねぇけど」
爆豪くんがゆっくり近づいてくる
わたしもゆっくり後ずさりをするが、洗濯機が背中に当たってもうこれ以上後ろに行けない
「昨日の続きしようと思ってよ」
不敵に笑う爆豪くん
スルリと腰に手を回され、身動きが取れなくなる
『え、ここで…じゃないよね』
「あ゛?ここでだよ
どうせ人もいねーし、いいだろ」
そういってもう一本の手が内ももを撫で上げる
『ひゃうっ…』
「昨日よりいい反応するじゃねぇか」
『うぅ…////』
私は目をギュッと瞑る
昨日思ったんだけど、こういう事をする時の爆豪くんの顔は反則的に艶っぽくてかっこいいから見ない方が心臓に優しい
「目ぇ瞑ってても良いけど、それだと次どこ触られるかわかんねーぞ?」
耳元でそんないい声でしゃべらないで
本当にこの人意地悪だ
反抗しようと目を開けると
少し悲しそうな顔の爆豪くん
なんでそんな悲しそうな顔をするの?
そんな顔をされたら、胸がぎゅって苦しくなるよ
慰めたくなって爆豪くんを抱きしめる
爆豪くんも何も言わず抱き締め返してくれた