第14章 ライクミー
あれから15分
現状未だあのまま
私は爆豪くんからの愛撫に耐えていた
特に服の中をまさぐられるわけでも無く
抱きしめられ、髪や肩、首に擦り寄られている
私はと言うと、心臓がパンクしそうになっていて
止めるタイミングも失って、どうしたらいいか考えているのだけれども…
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~爆豪side~
俺の部屋をぼーっと見つめている寧々
前、実家の部屋に来た時のことを思い出した
胸が締め付けられるみてぇに痛てぇ
抵抗されるのを覚悟で後ろからそっと抱きしめてみた
寧々は小さく体を跳ねさせたが、特に止めるでもない
顔をうずめたやわらかい髪からは、いい匂いがするし、肩も首も細くてすべすべしてやがるし
首筋に顔をうずめて、寧々の香りを吸い込む
懐かしい思い出が蘇る、つい1ヶ月前なのに
随分と昔みてぇだ
真っ赤になった耳が愛しくて、そっと甘噛みすると
『っ!/////』
体がピクリと震え、さらに赤くなる
(こういう反応は変わってねぇな)
そのまま耳に舌を這わせるとプルプルと震えながら
『ばく…ごうく…ん
耳、だめぇ…』
と涙声で寧々が訴えてきた
寧々は立つのが辛そうに俺に体重を預ける
軽くて、細くて
なのに出るとこ出てて、本当にそそる体つきだしよ
崩れるように、ベッドに押し倒す
このまま喰っちまいてぇ
寧々の上に馬乗りになり、鎖骨に軽く歯を立てる
跡にならないように、優しく
『ばくご…くん
も…やめて……』
顔を赤らめながら寧々が言う
『私…焦凍と付き合ってる…ん…だよ?』
「で?
お前が誰と付き合ってよぅが、
オレはオレの好きにするだけだ」
「轟にバレねぇように可愛がってやるから
せいぜい喘げや」
人の女と寝る気はねぇ
キスも俺の事思い出すまで待ってやる
その代わり、お前の身体に俺の愛を植え付ける
お前が自分から俺を欲するように
焦らして、焦らして
こいつに『欲しい』って言わせたら
俺の勝ちだ、轟