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【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第12章 リメンバーミー



眠る寧々に布団をかける
白い肩に月光がさして綺麗だ

身体を起こしシャワーを浴びる

水に混じって少量の血が排水口に吸い込まれていく

そうだろうな、とは思っていたが
やはり爆豪と寧々はそういう関係にはまだなっていなかったのだと気付かされる

そしてそれを俺が奪ってしまったことも


壁に頭をつけたまま、熱いシャワーを浴びる

このまま、寧々を俺のものにしてしまおう
たとえ記憶が戻っても、次は俺を選んでもらえるように


布団に戻り、寧々の寝顔を見つめる
こんなに近くにいるのに
なぜか遠くに感じる

「寧々…
俺はお前を必ず手に入れる」


明日は忙しい日になる…今は安らかに眠れ

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翌日



寧々を連れて実家に戻る
前回帰った時は、荒れ狂っていた親父だが
少しは落ち着いたのか、家は静かだった


「おかえり…焦凍、その子は…」


「姉さんにも紹介する、俺の彼女、
口付寧々だ」


「ええ!?」

『はじめまして、焦凍くんとお付き合いさせていただいてます
口付寧々です』

「えー!焦凍が!?恋人!かわいい!」
姉さんは驚いたり喜んだり忙しく表情をクルクルさせていた

「親父に話がある、どこにいる」

「訓練場にいると思う…」

「いくぞ、寧々」

『あ、うん』

寧々は姉さんにちょこんとお辞儀をして俺のあとをついてきた




廊下をまっすぐ抜け、訓練場に入る

「…ん?焦凍か」

親父が振り返り、目を大きく見開く


「その女は誰だ」


「俺の恋人だ、俺は18になったらこいつと結婚する」




『え?!』

寧々が驚いて声を上げる

「ほぉ…あの、女に興味がなさそうなお前がな

して、お前の個性は?」

親父はニヤリと笑い、寧々に聞いてくる

『あ、わたしは…「寧々、言わなくていい」

「俺は個性婚なんてしない
寧々との子供なら無個性でも気にならねぇ」


『焦凍…』




親父はすこしの沈黙のあと


「お前が真のNo.1ヒーローになれるというなら
好きにしろ

何より顔だけは期待できそうだ」
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