第11章 コールミー
暗い工場の中を切島くんのもってきた暗視鏡で覗く
上島「うわっ!っべェ!」
左奥に、脳無の入った装置が無造作に何体もおかれていたという
だが勝己の姿は見えず
ここではないのか…と肩を落としていると
どぉん!という破壊音
塀から爆発音の正体を覗くと
マウントレディーが工場をぶっ壊していた
切島「マウントレディーに、ギャングオルガ、ベストジーニストまで!」
飯田「さあ、すぐに去ろう
僕たちのすべきことは無い!」
緑谷「オールマイトの方にかっちゃんはいるのか」
八百万「オールマイトがいるなら安心ですわ」
その場を立ち去ろうとした、その時
突然の爆発音
一瞬すぎて何が起きたのか分からなかった
ヴィラン連合の頭が現れ、一瞬で4人のプロヒーローを倒したのだ
塀越しにもわかる、行き場のない凶悪なまでの殺意のオーラ
足の震えが止まらない、今すぐここから逃げなくちゃって
分かっているのに動けない
それは皆同じようだった
ただただ震えて見つからないように息を潜める
「くっせ!
んっじゃ、こりゃあ!!」
パシャッという水温とともに
咳き込む爆豪の声がした
(勝己!!!なんでここに?!)
オールマイトの向かったヴィラン連合本部に居たはずの爆豪が転送の個性で送られる