• テキストサイズ

【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第9章 ヒアミー




~轟side~

「あきらめるなんて、出来るわけないだろ」

『焦凍…』
寧々が泣きそうな声でいう


男らしくないな、俺も
もう決まっていることなのに、しがみついて


でも

「ここで諦めたら、一生後悔する
初めてなんだ、人を好きになったのは…


これからも、俺が好きなのは寧々だけだ」



寧々の目に涙が溜まっていく

『でも、どうしたらいいのか…わからないっ…!』


(2人とも好きだなんて、許されるわけない)




「なら、俺の勝手にする」


『ふぇ?』


「俺が全部勝手にやっていることだから、
寧々は何も悪くない…」


『え?なにが?』


戸惑う寧々の腕を畳に押し付けるように掴み

乱暴に唇を奪った




『んっ!ん゛ーー!』

寧々は抵抗するが、解放しない
やわらかい口内に舌を這わせる


甘くてあったかくて

腕は折れそうなほど細い

何度も何度も口付けして、顔を離す


「俺は2番目でもいい

だから、このまま好きでいさせてくれ」



『ひどいよ…焦凍…』

寧々の目から涙が次々こぼれ落ちる


『これ以上、好きになるようなことしないで…つらいの』


「辛く思う必要はない
俺は、爆豪の次でいい…

寧々の傍に居たいんだ」


『焦凍なら、もっといい人に出会える
私なんかじゃなくて…「おまえがいいんだ」




強く言うと、寧々は困った顔をして
目を閉じた





『でも、私…一番とか、二番とか
そんな器用なこと出来ないよ…』



「いいんだ、俺が勝手にしてることだから」


ゆっくりと寧々の頭を撫でる

サラサラの髪が気持ちいい

ひと房掬って口付けを落とす





(悪いな、爆豪



俺は思ったより執着心が強い男だったようだ)


/ 436ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp