第7章 リーブミー
太ももが露になるホットパンツに
VネックのピッタリしたTシャツ
細いヒールの可愛らしいサンダル
『これ、露出度高くないですか?』
Vネックから谷間が思いの外見えて恥ずかしい
「そう?最高に可愛いよ!」
ロケ撮影というのは、街ナカなんかで行う撮影らしい
こんな恥ずかしい格好で街中に放り出されるんだから、モデルさんって大変だ…
「それにしても、短パン似合うねー!お尻の形がいいからかな?」
スタイリストさんが褒めてくれる
『ありがとうございます…いつもはジーパンとか履かないので、なんか新鮮です』
さっき着替える時に見た、この服のタグ
Tシャツはアルマーニって書いてあったし
短パンはイブサンローラン
どっちも聞いたことあるよぉ、絶対高いやつ
「じゃあ撮影はじめるねー
寧々ちゃんよろしくー」
『あ、はい!おねがいします』
カメラを向けられ、指示通りのポージングをする
表情まで指示される
ほんとにモデルさんってすごい大変な仕事だなぁ
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「パトロールはヴィランの活動を抑止するために行われているが、福祉的効果もある、それは何か?わかるかい?」
「みつけたヴィランをぶっ潰す」
「ちがう」
爆豪の答えはあっさり否定されてしまう
「キャーベストジーニストよ!」
「お仕事頑張ってくださいー」
道にいた女子高生から黄色い声援を受けるベストジーニスト
「答えは、我々の存在を示し、市民に安心を与えること」
そう言いながら女子高生たちに手をふる
「ケッ!ご機嫌伺いかよ」
「守られるものと守るものの信頼関係を築くことだ
ん?あそこで何か撮影しているな」
ジーニストがなにかに気づき、歩みを止める
「あ、ベストジーニストさん!」
灰色のスーツを着た女が、駆け寄っていく
「おつかれさまです!お久しぶりですね」
「あぁ、御子柴くんか
CM撮影以来だね、で、あちらの女性は?」
遠くで撮影しているモデルに目を向けるジーニスト
「ん?あ゛?寧々?!?!」
その後で爆豪が叫ぶ
その声にビク!っと身体がはね
振り返り
『か、か、か、勝己!なんでここにってか
ブ!!!!何その髪型!そしてジーパン!』
顔を真っ赤にしていたかと思えば、大笑いし始める