第51章 アポロジャイズフォーミー
ここは、広島のメインストリート。
一般市民がそこらかしこにいる中で、爆豪は下手に爆破もできず、唸り声を挙げた。
そもそも、雪が降っている時点で本調子じゃないのだ。
少量の汗を、小爆破で使い、体温を高めようとするが、ヴィラン相手にどうにかなる量でもない。
熱が欲しい爆豪は、轟に向かって叫ぶ。
「火ぃ寄越せや!!」
轟もヴィランと対戦をしながら、視線を爆豪に向けた、そして、轟が左手を爆豪に向けたところで、その炎が一気に鎮火した。
「小僧…寒いの苦手けぇ?なら俺が相手や」
二人の間に現れたヴィラン、撫で上げたオールバックに、銀縁のメガネ
轟と爆豪に突き出した両手から、とんでもない冷気が発せられる。
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比江島 氷賀
個性 冷却
半径50メートルの温度を著しく下げることが出来る
0度にはならないため、氷は使えない
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「そんなわかり易いコスチュームじゃ、ダメじゃろぉ…個性が爆発ですーってバレバレじゃあ
それに有名やんな、小僧…
雄英高校1位の爆豪くん。」
轟には、また別のヴィランたちが大多数で攻撃をしてきていた。
個性が発汗による爆破だとバレている爆豪は、拳銃を持ったこの男だけで事足りると思われたのだろう。
1対1になり、爆豪は顔をひくつかせた。
「舐められたもんだな…オレもよぉ…」