第51章 アポロジャイズフォーミー
「まぁ、あんまり細かいこと気にしとったらダメじゃね!買い物しよ!金使お!経済回していこー!」
ヴィランを検挙したショッパーは、今日も今日とてお買い物。
本日のお目当てはパーティドレスだという。
「んなもん大量に持ってんだろうが
てめぇの更衣室、八割型派手なドレスだろ」
「明日、友達の結婚式に行くんよ。
明日はクリスマス当日じゃろ?
赤いのが欲しいん、私に似合うセクシーなやつ♡」
カッとJIMMY CHOOのヒールを鳴らして、ショッパーがドレスショップに入ると、店員は色めきだって彼女に近づいた。
「ショッパーさん、こんにちはー!」
「きょうは何をお探しですか?」
「ボルドーとか、深めの緑とかのドレス、いいのある?」
もっちろんです!と微笑む店員は直ぐさに置くから次々とドレスを取り出してきた。
爆豪と轟は静かにソファーに腰掛ける。
もう慣れっこだと言いたげに、爆豪はため息をついた。
これが、ショッピングバッグのやり方。彼女の個性には買い物をすることが必要なのだから仕方ない。
「ねぇー!2人ともどーこれ?!」
試着を終えたショッパーが2人を呼ぶと、爆豪はソファーのもたれに預けていた顔を起こした。
「似合ってると思います」
轟がテンプレートの言葉を返す横で、爆豪は目を見開く