第51章 アポロジャイズフォーミー
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「お疲れ様でーす。」
「お疲れ様です!ミスショッピングバッグ!」
警察が敬礼すると、ショッパーはへらっと笑ってヴィランを突き出した。
「なんだか、最近多いですね…」
「県内全体的に荒れてる?」
「いえ…他は…というより、ショッピングバッグさんの管轄内だけが荒れてる感じで…」
「ふうん…」
ショッパーは顎に手をやり、唸る。
「ココ最近なんか多いとは思ってたんよ。
なんでじゃろ…。
私の個性金がかかるんじゃけ、連続されると困るんじゃけどね」
今月に入って、特に今週に入って1日何件も小物のヴィランが暴れている状態だ。
「それに、大阪の一件があって、なんや物騒な話が持ち上がっとる…
あいつら、ヒーローにヤクザのメンツつぶされて焦っとんよ。
ヤクザはメンツの生きもんやから、メンツ潰されたら生きとれん……
私がメンツ潰したあいつらだって
必ず、またやって来る…」
ショッパーが重く言うと、警察官も表情を濁らせた。
「椛(もみじ)組…ですね…」
静かに頷くショッパーの後ろで、話の読めない爆豪と轟は静かに顔を合わせるのだった。