• テキストサイズ

【ヒロアカ】キスミーベイビー【轟、爆豪、物間】

第48章 スタートウィズミー




正直、ここまでガッツのある奴だとは思わなかった…というのが本音だ。
綺麗にたたまれた体操服は、麗日が回収して彼女の手の中にある。



口付は、除名を待つだけの身

ヒーロー訓練にここまで本気で取り組む必要はない。




今回の状況なら
無理だと言っても誰も彼女を責めなかっただろう…

実際、彼女が脱ぎ始めた時、ほとんどの生徒が「まさかそこまでするとは」という表情をした。


そして今、モニタールームで皆が囁くのは
「寧々ちゃんってガッツあるよな!」
「男気あるぜぇ…」
「私…あそこまで全力になれるかな…」


寧々を褒め称える言葉だ。







確かに、足を引っ張るなと言った


言ったが…


ここまで仕上げてくると、こちらも俄かに思ってしまう…期待してしまう…



ーーーこいつは、ヒーローになるべきなんじゃないだろうか。



と、同時に根津校長の言葉が頭を過ぎる。



「君もいつか分かるよ」
最初、ヒーロー科転入を反対した時、言われた言葉だ



相澤が険しく眉をひそめたその瞬間だった
インカムから、怒涛の叫び声が聞こえてきて、思わず画面に目を向ける。








「オラオラオラオラオラオラオラァ!!!!」

峰田実…エロの化身が、血眼になって頭のブヨブヨをもぎりながら目の前の空間に投げまくっている





「ひとつでも…当たれば場所がわかるウウウウヴア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」


「申し訳ありませんけれど、今回は峰田さんの味方をさせていただきますわ…!」
場所がわからない相手から、人質役の人形を守るのは簡単ではない


「人形を奪ったらこっちの勝ちだからね!寧々ちゃん!」


「そこかァァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」

葉隠の声の聞こえる方に、ギャン!と向き直ると峰田はそこに向かってブヨブヨを大量に投げた。

投げすぎて、額に血がこぼれているが、そんなこと今の彼にはどうでもいいのだろう。


/ 436ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp